あらゆるカルチャーがアメリカからやってきた1960年代。サーフィンも例外でなく、全国でも有数のリゾート地として知られるこの湘南にサーフィンが持たらせた事により、急速に全国に広まって行く事となる。それには加山雄三や尾崎紀世彦ら湘南を代表するスターが大きく関わっていた。特に茅ヶ崎で「雄三通」と通り名になっている若大将加山雄三氏は、木製サーフボードを自作し茅ヶ崎で遊んでいたが、その時の姿を新聞が紹介し、刺激された湘南の若者達が次々とサーフィンに魅了される事となったのである。スター達と湘南の若者の遊び文化として、最先端カルチャーであり、最新ファッションである現代スポーツとしてマスコミがこぞってサーフィンを取り上げ、爆発的流行として瞬く間に全国にも広まり、現在のように定着していく事になった。
同時に全国各地にサーフィンクラブが生まれ、連盟等各団体も設立される。盛んにコンテストが開催されるようになると、そこで技を競い合う事によりスポーツとしての地位を確立すると共に、サーフィンボードを始め様々なギアも研究開発され、さらなる発展と進化を遂げてきた。
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